運動会の音楽使用の著作権問題!先生が知っておくべきことは?
学校の運動会にて、音楽を使用する場合、著作権者への手続きはいるのでしょうか?
何かと難しい”著作権問題”を、分かりやすく解説します。
運動会における、音楽の利用方法と著作権について
プログラム編
運動会のプログラムに楽譜や歌詞を印刷する場合、手続きが必要になることもあります。J-POPであれば、JASRAC(著作権者)への手続きが必要になりますが、外国の曲(洋楽)になると、JASRACだけでは許可されない場合もあります。
運動会のプログラムに、使用する音楽の歌詞や、楽譜を掲載する場合は、充分気を付けてください。
合唱、楽器演奏
運動会において、”応援歌”など、生徒が合唱する場合は手続きが不要です。また、応援歌をブラスバンド部(吹奏楽部)などが演奏する場合も手続きは不要です。
これは、”運動会”が営利目的ではないからです。
演奏するのも、生徒自身になるので、お金(報酬)を支払うことはありません。
また、運動会を見るのに、入場料をとっていないことも重要になります。
- 入場料なし
- 報酬なし
- 営利目的ではない
この3つの条件をクリアすれば、演奏したり、合唱したりすることができます。
また、入退場のときや、徒競走、リレーなどのときに、市販のCDを流すのも、著作権違反にはなりません。
運動会のビデオ撮影について
録画するということは、同時に録音することにつながります。保護者が子どもの成長をビデオにおさめる場合は、著作権違反になりませんが、学校側が録画(録音)して、それを販売する、配るとなると、手続きが必要になります。
また、この録音に市販のCD音源が含まれている場合は、レコード会社と、演奏者の了承も必要になってきます。
運動会の著作権問題!動画サイトへのアップロードは違反?
運動会の模様を動画として、ホームページにアップロードする場合は、著作権違反になるのでしょうか?上記同様、市販のCDを使用する場合などは、手続きが必要になります。また、ホームページではなく、学校のブログなどでも、同じです。
また、最近はYouTube(ユーチューブ)や、ニコニコ動画などの動画投稿サイトが流行っていますが、こういった動画投稿サイトは、まとめて、JASRACに手続きを行っている場合もあります。
生徒が演奏しているものであれば、”Licensed by JASRAC”のマークがあれば、YouTubeなどにアップロードすることができます。
ただし、市販のCDなどを利用する場合は、別途手続きが必要になります。
学校だからこそしっかりと著作権には対応すべき
著作権ってややこしいですよね。でも、”学校”だからこそ、先生たちはきちんと、この著作権のルールを守らなくてはいけません。上記を良く読み、手続きが必要になる場合は必ず、運動会での使用前に、JASRACへの手続きを済ませてください。
著作権が気になる方は、レンタルCDを使用するのが一番おすすめですね。
安上がりですし、運動会用のCDもたくさん出ているので、運動会の定番曲が聴け、大変盛り上がります。
動画を配信したり、保護者向けに配ったりすると、また厄介ではありますが、CDを流したいだけであれば、この方法が一番お金もかからず、安心に使用ができます。
くれぐれも、違法な動画共有サイトなどを使用しないようにしてください。
「分からない」「怪しい」と思ったら、JASRACに問い合わせてみるのが、間違いありません。
ちなみに、この”学校の運動会での音楽の著作権”については、幼稚園・保育園・小学校・中学校・高校などは当てはまりますが、大学の場合は、運動会が授業の一環ではなくなるため、手続きを行っても、どうしても音楽を流せないときもあります。
サクッと理解できない部分ではありますが、「法律」に基づくものです。
「大丈夫でしょ!」はやめましょう(^_^;)
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