2015年選抜高校野球!21世紀枠の桐蔭はどんな高校?戦力分析は?
今回も、選抜甲子園ならではの21世紀枠の出場校についてご紹介したいと思います。
今回紹介する出場校は、和歌山県から出場の「桐蔭高校」です!
桐蔭高校は、前回紹介した松山東高にまさるとも劣らない、名門校であり古豪でもあります!
校名に「桐蔭」とつくと、あの夏の覇者である「大阪桐蔭」や、神奈川の強豪「桐蔭学園」となにか関係があるのかな??と思うかもしれませんが、全く関係ありません(笑)
それぞれ、独立した学校です。むしろ、「大阪桐蔭」も「桐蔭学園」も、桐蔭高校の前では頭が上がらないくらいの歴史と実績があります!
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今回は、
「桐蔭高校はどのような学校なのか?」
「桐蔭高校の戦績や戦力分析」
この2点についてまとめてみました!
戦前の和歌山の帝王は現在は屈指の進学校!
戦前〜昭和30年台までは超強豪!
桐蔭高校は、1879年の超伝統校です。戦前の学制の元では「和歌山中学校」という名称で、戦前の高校野球史にその名前を、刻み続けていました!旧制・和歌山中学時代の成績は、まさに
「和歌山の帝王」
というにふさわしいものがあり、大正4年(1912年)の第1回全国高等学校野球選手権大会(当時は中等学校野球選手権大会)から連続出場!つまりは、夏の甲子園の歴史の1ページ目からその名前が出てくるのです!
そして、選抜高校野球史も同様で、大正13年(1921年)の第一回大会にやはり出場しています。
旧制和歌山中から、戦後の学制改革で桐蔭高校に名前が変わってからも、かなり長い間和歌山屈指の強豪校でした。
【戦前・戦後の桐蔭高校の甲子園出場歴!】
全国高等学校野球選手権大会(夏) | 選抜高等学校野球選手権大会(春) | ||||
---|---|---|---|---|---|
大会 | 西暦 (和暦) | 成績 | 大会 | 西暦 (和暦) | 成績 |
第一回 | 1915年 (大正4年) | ベスト4 | |||
第二回 | 1916年 (大正5年) | ベスト4 | |||
第三回 | 1917年 (大正6年) | 一回戦敗退 | |||
第四回 | 1918年 (大正7年) | 中止 | |||
第五回 | 1919年 (大正8年) | 一回戦敗退 | |||
第六回 | 1920年 (大正9年) | 一回戦敗退 | |||
第七回 | 1921年 (大正10年) | 優勝 | |||
第八回 | 1922年 (大正11年) | 優勝 | |||
第九回 | 1923年 (大正12年) | 準優勝 | |||
第十回 | 1924年 (大正13年) | 2回戦敗退 | 第一回 | 1924年 (大正13年) | 一回戦敗退 |
第十一回 | 1925年 (大正14年) | 2回戦敗退 | 第二回 | 1925年 (大正14年) | 二回戦敗退 |
第十二回 | 1926年 (大正15年) | ベスト4 | 第三回 | 1926年 (大正15年) | ベスト8 |
第十三回 | 1927年 (昭和2年) | 一回戦敗退 | 第四回 | 1927年 (昭和2年) | 優勝 |
第十四回 | 1928年 (昭和3年) | ベスト8 | 第五回 | 1928年 (昭和3年) | 準優勝 |
第十五回 | 1929年 (昭和4年) | 出場なし | 第六回 | 1929年 (昭和4年) | 一回戦敗退 |
第十六回 | 1930年 (昭和5年) | ベスト4 | 第七回 | 1930年 (昭和5年) | 一回戦敗退 |
第十七回 | 1931年 (昭和6年) | 出場なし | 第八回 | 1931年 (昭和6年) | ベスト4 |
第十八回 | 1932年 (昭和7年) | 2回戦敗退 | 第九回 | 1932年 (昭和7年) | ベスト4 |
第十九回 | 1933年 (昭和8年) | 出場なし | 第十回 | 1933年 (昭和8年) | 一回戦敗退 |
第二十回 | 1934年 (昭和9年) | 出場なし | 第十一回 | 1934年 (昭和9年) | ベスト8 |
第二十二回 | 1936年 (昭和11年) | 出場なし | 第十三回 | 1936年 (昭和11年) | 2回戦敗退 |
第二十八回 | 1946年 (昭和21年) | 2回戦敗退 | 第十九回 | 1947年 (昭和22年) | 一回戦敗退 |
第三十回 | 1948年 (昭和23年) | 準優勝 (桐蔭高校へ改名) | 第二十回 | 1948年 (昭和23年) | 出場なし |
第三十一回 | 1949年 (昭和24年) | 出場なし | 第二十一回 | 1949年 (昭和24年) | ベスト8 |
第四十三回 | 1961年 (昭和36年) | 準優勝 | 第三十三回 | 1961年 (昭和36年) | 出場なし |
第四十四回 | 1962年 (昭和37年) | 出場なし | 第三十四回 | 1962年 (昭和37年) | 2回戦敗退 |
第六十八回 | 1986年 (昭和61年) | 一回戦敗退 | 第五十八回 | 1986年 (昭和61年) | 出場なし |
第九十七回 | 2015年 (平成27年) | ??? | 第八十七回 | 2015年 (平成27年) | 21世紀枠にて出場 春53年ぶり |
ご覧のように、夏20回、春15回出場し、全国優勝も夏2回、春1回果たしています!戦後も優勝こそのがしていますが、昭和23年、昭和36年に夏に2回準優勝という成績を残しています。

現在は、文部科学省にも認められた進学校!
現在の桐蔭高校は、公立校でありながらも屈指の進学校として有名です。2003年度から2005年度末までは、文部科学省指定のスーパーサイエンスハイスクールに指定され、特に理系に関しては大学や研究機関と連携するなどして、高校生が大学の講義で学ぶなどの先進的な教育がされていたこともあります(^^)!
現在はスーパーサイエンスハイスクールの指定ではありませんが、変わらず和歌山県を代表する進学校として、その名を轟かせています。
野球部も例外ではなく、文武両道が当たり前です!
毎年、野球部からも全国各地の難関有名大学への進学者が当然のように排出されています!
しかも、現役多数ときますから驚くばかりですね(^_^;)

桐蔭高校の戦績と戦力は?
桐蔭高校は練習環境や時間に制約がある中で、今回選抜切符を掴みました。練習中に何度も行われる「修正と改善」のためのショートミーティングやメンタルトレーニングを本格的に取り入れるなど、練習の密度の高さが産んだ結果です(^^)
決して、野球だけにかたよる事なく、県大会などで何度もベスト8やベスト4に進出するということは、「いかに高いレベルで選手たちが考えて日ごろから行動し、練習に取り組んでいるか」ということの現れでもあります。
それでは、桐蔭高校の戦績や戦力を見てみましょう!
【戦績】
2014年秋季和歌山県大会 二次予選 ベスト8 対箕島5−7 (箕島は秋季大会優勝)
桐蔭高校は8月末から行われた、県の新人戦でベスト4に進出し、県大会二次予選に駒を進めました。
二次予選の対戦相手は、県下の強豪箕島高校。桐蔭高校は、8回表まで3−1とリードするも、8回裏に3−7と逆転を許します。
しかし、9回表には2点を追い上げる粘り強さを発揮!惜しくも敗れましたが、結果として、県大会を1位通過した箕島を相手に、反省点はあるものの、同等に渡り合う熱戦を繰り広げました!
桐蔭高校は8月末から行われた、県の新人戦でベスト4に進出し、県大会二次予選に駒を進めました。
二次予選の対戦相手は、県下の強豪箕島高校。桐蔭高校は、8回表まで3−1とリードするも、8回裏に3−7と逆転を許します。
しかし、9回表には2点を追い上げる粘り強さを発揮!惜しくも敗れましたが、結果として、県大会を1位通過した箕島を相手に、反省点はあるものの、同等に渡り合う熱戦を繰り広げました!
【戦力分析】
【チーム打率】.325
攻撃面では、3番・上山、4番・西のクリーンナップに注目!
3番上山は公式戦・練習試合通して打率が4割を越え、チームでもトップの打率!「初球から思い切って振りに行ける」と言うのは監督の談で、まさに高校球児らしい積極的な打撃スタイルが高打率のポイントと言えます!
4番の西は身長が183センチと体格にも恵まれ、雰囲気は十分!こちらも、やはり初球から打ちに行く積極的な打撃スタイルはもちろん、更に長打力にも期待!!甲子園ではぜひ、ドンピシャのツボにハマった打撃を見たい所です(^^)!
また、得点のためにはいかにクリーンナップの前にランナーを出すかが重要!
桐蔭高校のトップバッターは鶴我(つるが)選手。身長185センチの大型トップバッターは、公式戦では.350と高打率!この鶴我選手の出塁が、桐蔭高校に取っては試合を左右する重要なポイント!
選抜での戦いのキーマンは、間違いなく1番の鶴我選手です!テレビの前でぜひ応援を!!
【投手陣防御率と特徴】防御率 3.05
投手陣はエース伊澤投手がフル回転で牽引!
スピードは130キロ代前半と、全国の強豪のエースと比べると見劣りするかもしれなませんが、伊澤投手の見どころは制球力!
「丁寧に低めに球を集める投球」が持ち味です!新チームになってからの伊澤投手は、1試合当たりの四死球が平均して2つという安定感。これは、手先でできることではなく、しっかりと下半身をトレーニングして強化している証拠です(^^)!
ストレートに加え、スラーダーと縦・横二つのカーブも持っており、ピッチングの幅もあります。
和歌山1位の箕島が攻めあぐねた投球に、甲子園でも期待です!
攻撃面では、3番・上山、4番・西のクリーンナップに注目!
3番上山は公式戦・練習試合通して打率が4割を越え、チームでもトップの打率!「初球から思い切って振りに行ける」と言うのは監督の談で、まさに高校球児らしい積極的な打撃スタイルが高打率のポイントと言えます!
4番の西は身長が183センチと体格にも恵まれ、雰囲気は十分!こちらも、やはり初球から打ちに行く積極的な打撃スタイルはもちろん、更に長打力にも期待!!甲子園ではぜひ、ドンピシャのツボにハマった打撃を見たい所です(^^)!
また、得点のためにはいかにクリーンナップの前にランナーを出すかが重要!
桐蔭高校のトップバッターは鶴我(つるが)選手。身長185センチの大型トップバッターは、公式戦では.350と高打率!この鶴我選手の出塁が、桐蔭高校に取っては試合を左右する重要なポイント!
選抜での戦いのキーマンは、間違いなく1番の鶴我選手です!テレビの前でぜひ応援を!!
【投手陣防御率と特徴】防御率 3.05
投手陣はエース伊澤投手がフル回転で牽引!
スピードは130キロ代前半と、全国の強豪のエースと比べると見劣りするかもしれなませんが、伊澤投手の見どころは制球力!
「丁寧に低めに球を集める投球」が持ち味です!新チームになってからの伊澤投手は、1試合当たりの四死球が平均して2つという安定感。これは、手先でできることではなく、しっかりと下半身をトレーニングして強化している証拠です(^^)!
ストレートに加え、スラーダーと縦・横二つのカーブも持っており、ピッチングの幅もあります。
和歌山1位の箕島が攻めあぐねた投球に、甲子園でも期待です!
最後に
以上が、桐蔭高校の紹介でした。松山東高校同様、桐蔭高校も文武両道の進学校。その中で、県内の高校野球シーンではベスト4,ベスト8に常に顔を出す実力は素晴らしい物があります。
彼らには専用のグラウンドも無ければ、室内練習場もありません。更に、現役での国公立大学への進学を目指して、日々勉強にも励んでいます。
高校野球って本来、「こういうものなんじゃないかな」と思います。
桐蔭高校のグラウンドには「文武両道の輝き 努力なくして栄光はなし」という部訓が掲げられています。
文武両道で甲子園という切符を掴んだ桐蔭高校!ぜひ、甲子園で伝統校の力と輝きを見せて欲しいですね(^^)
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